幻のレシピを探せ!『ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶』
・あいさつ
今回の紹介は、田中経一さんの小説です。
・どんな本?
第二次世界大戦の戦前から終戦に存在した「幻のレシピ」。
それを探す依頼を受けた一人の料理人。
わずかな情報をたぐり、レシピの謎を解き明かす小説です。
・あらすじ
時は現代の日本。主人公は料理へのこだわりが行き過ぎて店も仲間も失った料理人。
多額の借金返済の為、胡散臭い大金持ちの中国人から「幻のレシピ探し」を依頼される。
レシピは一人の日本人が満州で作ったもので、終戦後行方不明となった。
だるそうに始めたレシピ探しは、やがて隠されていた様々な「闇と事実」を明らかにしていく。
・物語の魅力
時間が「現代」「過去」と交互に行き来し、少しずつ謎が解けていくのが面白いです!
そして深まる「疑心」。最後まで物語の「結末」が読めずドキドキします。
・料理描写が細かい!
もう一つの魅力は料理場面。食材、調理法、料理人のこだわりなど、
やたら細かいです!料理が好き!興味ある!かたなら、なお楽しめるはずです!